未来遺産のまち・雑司が谷を知ってほしい まちをめぐり、魅力を受け継ぐ

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未来遺産のまち・雑司が谷を知ってほしいまちをめぐり、魅力を受け継ぐ 2021.12.07

OVERTURE

池袋駅南東に位置するまち、雑司が谷。国指定重要文化財「雑司ヶ谷鬼子母神堂(※)」や文豪・夏目漱石をはじめ多くの著名人が眠る雑司ケ谷霊園など見所に溢れたまちで、日本ユネスコ協会連盟の未来遺産にも登録されています。このまちの魅力を発信するべくボランティアガイドとして活動しているのが「としま案内人 雑司ヶ谷」のみなさん。時には講義形式で、そしてまちに出て、解説をしながら、まちが秘める歴史のおもしろさを伝えてくれます。
※鬼子母神の鬼は、一画目を除いた字です。

Profile ボランティアガイド としま案内人 雑司ヶ谷 Toshima Guide ZOSHIGAYA

豊島区コミュニティ大学主催の『2010年度雑司が谷ボランティアガイド養成講座』を終了し2011年から活動をスタート。現在有志のメンバー23名で活動を行う。雑司が谷地域の方々だけでなく都内や他県からも年間約1,000名が参加。新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動を自粛していたが、2年ぶりとなる2021年11月に活動を再開した。

11月、コロナ禍が少し落ち着きを見せ、久しぶりに「としま案内人 雑司ヶ谷」の活動が再開されました。2回にわたった活動の1回目の「消えた川≪弦巻川≫を歩こう!」には、約40名の希望者が参加。定員をオーバーしたほど大人気です。そして、2回目はまちに出て、講座で得た知識を感じながら弦巻川の痕跡をたどるまち歩きに出かけました。
川崎 「今日のポイントは住居表示を見ながら、まちの移り変わりを感じること。現在弦巻川はなくなっていますが、時代とともに流れが変化した様子や、川を隔てて豊島区と文京区が分かれていた様子などがまちを歩く中から読み取れます。」

分かれ道や住居の表示などのポイントを巡りながら、一人ひとりに配られたトラベルイヤホンを通じても解説を聞くことができるなど、細やかな気配りも感じられます。
小池 「まちに住む方たちは、雑司が谷を大変大事にしています。それをいらした方が感じて下さったら嬉しいですね」

メンバーの皆さんは青い半纏を身にまとい、車にも気をつけながら歩みを進めます。参加者からは実際にまちの様子をみるなかで質問も。ちょうどこの日は大鳥神社の酉の市の日。屋台も立ち並ぶ境内で、途中休憩をはさみます。
磯田 「雑司が谷も新しく道路ができたり、家が建て替えられたり、まちの姿を今のまま残していくことは難しい。ですが、100年前にこんなまちがあったんだよ、と歴史を受け継いでいくことは重要と考えています」

近隣の小学生にまちの魅力を伝える活動をするなど、ボランティアの活動はさまざま。
若者たちが積極的に「良いところ」を受け継いでいくには、まだまだ魅力発信が必要と語るメンバーのみなさん。「としま案内人 雑司ヶ谷」の活動は続きます。

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