まちをくつろげる空間に。 音楽やおいしい香りで満たされる IKEBUKURO LIVING LOOP

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まちをくつろげる空間に。音楽やおいしい香りで満たされるIKEBUKURO LIVING LOOP 2022.11.22

OVERTURE

池袋駅東口グリーン大通りに並ぶ、たくさんのキッチンカーや屋台。なかにはハンモックやクッションも並び、さながらリビングのようです。にぎわう街中を、くつろげて居心地の良い空間へ。そんなプロジェクト「IKEBUKURO LIVING LOOP」の企画運営を担う株式会社nestの取締役、宮田サラさんにお話を伺いました。

Profile 宮田 サラ Sara Miyata

学生時代としま会議に関わったり、新卒の時に豊島区で暮らし、働いたことをきっかけに、豊島区のまちづくりに携わるようになる。「まちなかリビングのある日常」というコンセプトのもと、株式会社nest/株式会社グリップセカンド/株式会社サンシャインシティ/株式会社良品計画の4社で企画運営する「IKEBUKURO LIVING LOOP」において、その中核を担う。

「まちなかリビング」のある日常――。

11月4日(金)~6日(日)にかけて行われた、「IKEBUKURO LIVING LOOP」のスペシャルマーケット。90周年のとしま文化推進期間のタイミングで開催されたこの3日間には、累計150もの店舗が参加しました。

宮田 「はじめて一人で暮らしたまちが、としまでした。南池袋公園がリニューアルされるタイミングで、区民のひとりとしてまちなかでの暮らしやまちの未来を考え、日常がもっと楽しくなったら、とマーケットなどを実施してきました」
マーケット開催前は法令の規制によって歩道上にキッチンカーを出すことも難しかった、池袋のまち。マーケット内でさまざまな実験を重ねて、安全性の担保や設備の検討なども行い、ストリートの空間デザインにも繋げました。電気・水道の整備などが進み、出店できるお店の種類も増えましたと言います。

宮田 「まちなかにおける地域の人たちの行動を、どのように変えていくのか。現在グリーン大通りに設置しているストリートファニチャー(※)の常設化に向けても実験や調査を行なっています。什器の提供や告知の効力、ボランティアスタッフ、拠点同士の連携など、さまざまなかたちで数多くの企業や人たちが協力してくれています。今年のスペシャルマーケットではみなさんから『まちなかリビング』な写真を募集し、展示する企画も行いました」

マーケット中のまちなかにはおいしいごはんやドリンクを片手に過ごす人々の、やわらかい笑顔が溢れています。IKEBUKURO LIVING LOOPでは、ストリートファニチャーにサンシャイン劇場の廃材を活用したり、マーケット内でフードドライブ回収の拠点を設けるなど、地域の関係性やまちの持続可能性も意識されています。
行き交うスタッフや出店者の方々と、フランクに言葉を交わす宮田さん。その姿からはまちに息づくゆるやかであたたかな関係性が見えます。

宮田 「まちなかで活動している方々は、個性あるおもしろい方ばかりです。大企業もまちの商店も、皆がまちという舞台でつながっている。くつろげる日常をつくっていくことに楽しさを感じながら、これからもまちを盛り上げていきたいです」

池袋の「日常」はよりくつろぎやすい形へ、これからも変化していきます。


※ストリートファニチャー:街の歩道や道路に沿ってさまざまな目的で設置される物や設備の総称

NEWS

IKEBUKURO LIVING LOOP

2017年から池袋東口グリーン大通りと南池袋公園をメイン会場として開催してきた「池袋リビングループ」のマーケット。訪れた人たちが、まるで自分の家のリビングのように居心地良さそうにくつろいだり、自然と食事や会話を楽しんでいる風景が生まれました。

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