【子育てしやすい街ランキング1位記念:第2章】 年齢による「切れ目のない子育て」。 それを支える支援の「つながり」
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豊島区では年齢による「切れ目のない子育て支援」を掲げ、さまざまな事業を展開しています。保護者や保育者、そして子どもたちにとってより良いまちづくりを目指して日々奮闘する、職員たち。なかでも妊娠期から中学生時代を主にサポートする、「子ども家庭部」「池袋保健所・長崎健康相談所」「教育部」の取り組みに焦点を当てて、ご紹介します。
子ども家庭部 保育課 長澤課長 「保育士の皆さんと一緒により良い保育について日々考え、保育施設を巡回訪問し、保護者の方々のご意見を伺いながらとさまざまな施策を展開してきました。その積み重ねが『共働きで子育てしやすい街ランキング』1位という結果につながったのではないでしょうか。待機児童をゼロにするために保育施設を増やす『量』的な支援から、保育の『質』のさらなる向上へと転換するタイミングを迎えたと感じています」
子ども家庭部 保育課 鈴木課長 「評価が高かった取り組みの1つに『マイほいくえん』事業※があります。令和元年10月から始まった本事業ですが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、保育園が臨時休園していた時には、事業の継続が危ぶまれました。しかし、現場の保育園の職員がマイほいくえん登録者の方に電話をかけて、話を聞いたり、保育園と各家庭のつながりが切れないよう、働きかけてくださいました。区立保育園が地域の子育て支援施設の中核であるという意識のもと、自分たちが在園児やその保護者だけではなく、在宅で子育てするご家庭のみなさんもしっかり支えるんだという職員の熱意には頭が下がります」
※「マイほいくえん」事業とは
妊娠中の方やそのパートナー、在宅で子育て中の家庭を対象にすべての区立保育園を身近な子育て拠点「マイほいくえん」と位置づけ、様々な子育て支援事業(育児相談、園庭開放、離乳食講習会、保健相談など)を行っています(令和5年度は私立保育園等にも拡大予定)。
子ども家庭部 保育課 鈴木課長 「評価が高かった取り組みの1つに『マイほいくえん』事業※があります。令和元年10月から始まった本事業ですが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、保育園が臨時休園していた時には、事業の継続が危ぶまれました。しかし、現場の保育園の職員がマイほいくえん登録者の方に電話をかけて、話を聞いたり、保育園と各家庭のつながりが切れないよう、働きかけてくださいました。区立保育園が地域の子育て支援施設の中核であるという意識のもと、自分たちが在園児やその保護者だけではなく、在宅で子育てするご家庭のみなさんもしっかり支えるんだという職員の熱意には頭が下がります」
※「マイほいくえん」事業とは
妊娠中の方やそのパートナー、在宅で子育て中の家庭を対象にすべての区立保育園を身近な子育て拠点「マイほいくえん」と位置づけ、様々な子育て支援事業(育児相談、園庭開放、離乳食講習会、保健相談など)を行っています(令和5年度は私立保育園等にも拡大予定)。
高際副区長 「『マイほいくえん』事業や一時預かり事業がここまで機能するようになったのは、十分な数の保育施設が確保できるようになったからこそ。この基盤を強みにして、在宅勤務をしながら子育てを行う保護者の方もサポートの対象としていきます。そのためにも、保育現場のサポートがさらに重要になります。巡回指導にも力を入れ、現場で支えてくださっている保育士の皆さんに寄り添いながら、体制を整えていきます」
子ども家庭部 子ども家庭支援センター 山本所長 「出産前から子育て家庭を支援できているのは、保健所と子ども家庭支援センターとの連携が強いからだと思います。コロナ禍で相談に来れない方には、訪問または電話でフォローするなどアウトリーチサービスを強化してきました。困っている方をそのままにしておかない。そのためにも、関係機関との連携は欠かせません」
長崎健康相談所 大須賀所長 「行政は敷居が高いと感じる方も多いのですが、実際に会ってお話をすると色々なことを相談していただけます。ぜひ積極的に活用していただきたいですね。長崎健康相談所では伴走型相談支援を特徴としており、地域の担当保健師が妊娠から出産まで一貫した支援を行っています。コロナ禍でも変わらない支援を続けていくため、対面とオンラインの長所を上手く組み合わせた事業を展開していきたいです。私たちが得た情報を子ども家庭支援センターや児童相談所等の他部署と共有し、連携する。そして一人ひとりを理解していくことが大切だと思います」
子ども家庭部 子ども家庭支援センター 山本所長 「出産前から子育て家庭を支援できているのは、保健所と子ども家庭支援センターとの連携が強いからだと思います。コロナ禍で相談に来れない方には、訪問または電話でフォローするなどアウトリーチサービスを強化してきました。困っている方をそのままにしておかない。そのためにも、関係機関との連携は欠かせません」
長崎健康相談所 大須賀所長 「行政は敷居が高いと感じる方も多いのですが、実際に会ってお話をすると色々なことを相談していただけます。ぜひ積極的に活用していただきたいですね。長崎健康相談所では伴走型相談支援を特徴としており、地域の担当保健師が妊娠から出産まで一貫した支援を行っています。コロナ禍でも変わらない支援を続けていくため、対面とオンラインの長所を上手く組み合わせた事業を展開していきたいです。私たちが得た情報を子ども家庭支援センターや児童相談所等の他部署と共有し、連携する。そして一人ひとりを理解していくことが大切だと思います」
高際副区長 「豊島区の良さである連携をさらに強くしていきたいです。また行政機関だけなく、保育園や小学校などの教育機関ともつながることができれば、切れ目のない子育て支援が実現すると思います」
子ども家庭部 副島部長 「そうですね。妊娠から出産、幼児期の支援を必要な場合には小学校や中学校、またそれ以上の若者世代にまで、切れ目ない支援が届くようにするためにはどうしたらいいのか、という視点でこれまでも様々な取り組みを連携して進めてきました。ですが、まだまだこれから、引き続く大きな課題です。」
子ども家庭部 子ども若者課 小澤課長 「切れ目のない若者の支援の1つとして、『アシスとしま※』の中で教育委員会と協力して『アシスとおはなし』を展開しています。タブレットツールで子どもたちから相談を受けやすい体制をつくる工夫を実施中です。青少年育成委員の方や保護司、NPO団体、こども食堂の関係者など、地域の方が積極的に協力してくださるので心強いです。今後も皆さんと共に地域の子ども、若者を支えていきたいと思います」
※『アシスとしま』とは
子どもとおおむね39歳までの若者を対象とした豊島区子ども若者総合相談窓口。必要に応じて専門機関と連携を図り、一人ひとりに合わせた支援プログラムを実施しています。
子ども家庭部 副島部長 「そうですね。妊娠から出産、幼児期の支援を必要な場合には小学校や中学校、またそれ以上の若者世代にまで、切れ目ない支援が届くようにするためにはどうしたらいいのか、という視点でこれまでも様々な取り組みを連携して進めてきました。ですが、まだまだこれから、引き続く大きな課題です。」
子ども家庭部 子ども若者課 小澤課長 「切れ目のない若者の支援の1つとして、『アシスとしま※』の中で教育委員会と協力して『アシスとおはなし』を展開しています。タブレットツールで子どもたちから相談を受けやすい体制をつくる工夫を実施中です。青少年育成委員の方や保護司、NPO団体、こども食堂の関係者など、地域の方が積極的に協力してくださるので心強いです。今後も皆さんと共に地域の子ども、若者を支えていきたいと思います」
※『アシスとしま』とは
子どもとおおむね39歳までの若者を対象とした豊島区子ども若者総合相談窓口。必要に応じて専門機関と連携を図り、一人ひとりに合わせた支援プログラムを実施しています。
教育部 放課後対策課 小野課長 「放課後対策などの小学校のサポートについては、23区では、外部委託する動きが加速しているそうです。豊島区のように区が担当しているのは珍しい。また、教育委員会の中に放課後対策を担う部署が入っていることも滅多にありません。この体制により、学校生活から放課後まで一貫した支援を実施することができています。また、『子どもスキップ※』も豊島区の特徴的な取り組みと言えるでしょう。当制度では、教員免許などの有資格者がスクール・スキップサポーターとして学校から放課後まで一貫して同じ子の支援を行います。放課後の様子を学校の先生方にフィードバックするなど、一人ひとりに寄り添った子育て支援の実現に寄与していると感じています。また、長期休みの時には宅配弁当を導入しているため、お弁当作りの大変さ軽減にもつながっているとの声も聞かれました」
高際副区長「さらに上の年代を対象とした『中高生センタージャンプ※』と共に、子どもたちの居場所にしていきたいですね」
※子どもスキップとは
地域の方々の協力のもと、放課後の児童の保育等を行う取り組みです。区内在住または区立小学校に在学している全児童が利用可能。
※中高生センタージャンプとは
主な利用対象者を中高生等とした児童厚生施設(児童館)。中高生が生き生きと活動できる場として、季節ごとのイベント等さまざまなプログラムを実施しています。
高際副区長「さらに上の年代を対象とした『中高生センタージャンプ※』と共に、子どもたちの居場所にしていきたいですね」
※子どもスキップとは
地域の方々の協力のもと、放課後の児童の保育等を行う取り組みです。区内在住または区立小学校に在学している全児童が利用可能。
※中高生センタージャンプとは
主な利用対象者を中高生等とした児童厚生施設(児童館)。中高生が生き生きと活動できる場として、季節ごとのイベント等さまざまなプログラムを実施しています。
教育部 教育施策推進担当課 坂本課長 「保育園、幼稚園、小学校の連携をさらに深めていきたいと思います。現在、区立認定こども園を新たにつくる計画が進行中ですが、区立で初めてとなる認定こども園設置を見据えて、今年度から池袋小学校区域で定期的に保幼小連絡会を開催しています。今後、さらに内容を充実させて、私立や区立の別、保育園、幼稚園、小学校といった施設の垣根を越えて職員の交流を生み出し、施設同士の連携を充実させて、就学前教育・保育の質の向上、小学校への円滑な接続を実現したいですね」
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