地域発のリサイクルで 持続可能な社会を目指す。 千早高校「IP+」が挑むまちづくり

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地域発のリサイクルで持続可能な社会を目指す。千早高校「IP+」が挑むまちづくり 2022.02.17

OVERTURE

豊島区にある都立千早高校は、ビジネス教育に力を入れています。女子生徒6名で結成されたグループ「IP+」では、SDGsの達成や環境問題の解決に向けてさまざまな取り組みを展開。豊島区とも連携して活動を行っています。メンバーの皆さんに、豊島区との協働のきっかけや、活動を経て感じた想いについて伺いました。

Profile 都立千早高等学校 IP+ Chihaya High School IP+

知的財産教育やSDGsに関連する環境問題の解決に向けた活動などを幅広く実施。プラスチックごみを再利用した靴下の開発・企画などを、外部企業などと連携し取り組んできた。この取り組みは、2021年3月に高校生の社会貢献活動を支援する「SAGE JAPAN」の日本大会で評価され優勝。世界大会でもSDGs賞を受賞した。

経済と環境が両立する社会――。
それが、都立千早高校の女子生徒6名によるグループ『IP+』の目標です。『IP+』のメンバーは、活動をより効果的に進めるために豊島区に協力を呼びかけ、地域と連携しながら推進してきました。

蘇 「まずは活動内容を知っていただこうと、高野区長にプレゼンテーションを行いました。初めての経験で緊張しましたが、温かく迎え入れてくださったことが印象に残っています。プレゼンテーションの後、豊島区との連携が本格化し、地域のリサイクル活動や豊島区の魅力を発信する取り組みがスタートしました」
2021年11月には豊島区教育委員会「SDGsフェスティバル」で発表を行い、としまテレビにも出演。また、地域区民ひろばや文化施設にペットボトルごみの回収ボックスを設置する活動を通して、地域の人々の温かさにも触れられたといいます。

疋田 「自宅からたくさんのプラスチックごみを持ってきてくださったり、『応援してるよ』と声をかけてくださったり。みなさんの優しさやつながりの深さを感じて、とても感動しました」
  • 右から​蘇ハヨンさん、​疋田琴美さん、橋爪光さん

  • 右から吉川嘉納沙さん、​福山乃愛さん、東屋咲良さん

 
現在の『IP+』のメンバーは間もなく卒業しますが、活動は次の世代に引き継がれます。

橋爪 「チームの力があればできることが広がることを実感しています。後輩たちにも、ぜひ取り組みを続けてほしいですね」

福山 「豊島区との協働を通じて、地域の魅力を学べたことも貴重な経験でした。社会貢献活動に取り組む人と区との連携がより深まれば、他の区が真似したくなる、素晴らしい地域になるのではないでしょうか」


地域の未来を担う若者の言葉を取り入れ、誰もが主役になれるまちへ。
千早高校の生徒たちと豊島区の挑戦は、これからも続いていきます。
 
 

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