人にも地球にもやさしいまちを目指して。 立教大生がとしまから広げる 「エシカルの輪」

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人にも地球にもやさしいまちを目指して。立教大生がとしまから広げる「エシカルの輪」 2023.01.24

OVERTURE

「エシカル」という言葉を知っていますか?SDGs達成につながる取り組みとして注目されている「エシカル商品」や「エシカル消費」。地球環境や人・社会に対して配慮された商品や、それらを購入・消費することを指します。今回は、豊島区内でエシカルの輪を広めるべく活動している立教大学3年生の岨下凌拓さんと、指導教員である経済学部の郭洋春教授にお話を伺いました。

Profile 岨下 凌拓 Ryohta Sowashita

立教大学経済学部経済政策学科3年生。イギリス留学をした際、フェアトレードの理念に深く共感。より広い概念である「エシカル志向」に注目し、豊島区内での認知度・理解度を高めるべく郭ゼミナールの共同研究として取り組みをスタートした。豊島区内のエシカル商品を扱うショップ12店舗にインタビューを実施。近頃は近隣大学とエシカルショップを巻き込み、エシカルに関する勉強会も開催している。

「人に席をゆずったときのような、じんわりと温かい気持ち」――。

「エシカル志向」について、立教大学経済学部の学生である岨下さんはそう表現します。岨下さんをはじめとする郭ゼミナールの学生10名は、2022年4月から豊島区でエシカル志向な取り組みを広げるため、活動しています。


岨下 「人にも地球にも配慮された商品を選ぶことで、より多くの方に社会にやさしい行動を実践してほしいと感じています。ゼミメンバーで制作したWebサイトでは、区内のエシカル商品を扱うショップを紹介しており、サイトを通じてショップ同士のつながりもできたと、嬉しいお声をいただいています」
  • 12店舗のエシカルショップへインタビューを実施

  • 豊島区制90周年第4回企業実行委員会でのプレゼンテーション

  • 郭ゼミナール

  • エシカル班メンバー

それらの店舗が豊島区に出店した理由の1つが「文化やSDGsへの感度の髙さ」なのだと、岨下さんは話します。

岨下 「文化を大切にするまちには感度が高い人たちが集まるのだなと、実感しています。エシカルタウンとしまを目指して、今後も区民の方とともに取り組んでいきたいです」

さまざまな企業が集まる豊島区の区制90周年企業実行委員会では、自らゼミの取り組みをプレゼンテーション。その後、区内企業から「ぜひ協力したい」と声がかかり、ますます活動の幅が広がっています。
今後はイケ・サンパークで行われるファーマーズマーケットに出店予定。岨下さんのゼミ教員である郭教授も今後の活動に期待を寄せます。

郭教授 「郭ゼミの共同研究は、自己完結的なものではなく、社会から応答される活動をモットーにしています。今回の共同研究では、現在豊島区が推し進めている SDGs をより一層発展させるために、「エシカル」をキーワードにデジタルマップを作成しました。多くの区民の方に学生の思いが伝わり、地域の活性化につながれば幸いです」

立教大学をはじめ、大学との連携を強化しながら人にも地球にもやさしいまち・としまを目指して。エシカル志向・エシカル消費の輪がとしまから日本全国へ広がっていく未来は、そう遠くないかもしれません。

NEWS

豊島区エシカル(立教大学郭ゼミナール)

豊島区内のエシカルショップをまとめたホームページです。ゼミ生が1店舗ずつ丁寧にインタビューを行い、エシカル志向な取り組みについて取材しました。
マップも掲載しているので、ぜひ一度豊島区内のエシカルな取り組みが行われている場所を巡ってみるのはいかがでしょうか?

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