「同じ釜の飯を食う」ことで 生まれるコミュニティ。 まちの公園からシェアをはじめる 「防災訓練&グリーンマルシェ」
OVERTURE
豊島区内には、小さな公園や児童遊園が点在しています。その1つである南大塚二丁目児童遊園で開催されたイベント、「防災訓練&グリーンマルシェ」。区民が集い、防災かまどを囲みながら一緒にごはんを食しました。当イベントを主催したのは、大塚・巣鴨のシェアハウス「RYOZAN PARK」の運営に携わる竹沢徳剛さん。竹沢さんが目指すコミュニティのあり方や豊島区への思いなどをお話いただきました。
Profile
竹沢 徳剛
Takezawa Noritaka
大塚・巣鴨でシェアハウス「RYOZAN PARK」やシェアオフィスの運営に携わる。東日本大震災をきっかけに、アメリカから日本に帰国。多様な人々が安心して集える新しいコミュニティを提供しようと事業をスタートし、一昨年に実施した南大塚二丁目児童遊園でのマルシェイベントをはじめ、性別や世代、国籍を問わずに住民同士が交流できる場の創出に力を入れている。
世代・国籍・性別を問わず多様な人が交流するコミュニティをつくりたい――。
そう語るのは大塚・巣鴨を中心にシェアハウス・シェアオフィス事業に取り組む竹沢徳剛さん。この日、南大塚二丁目児童遊園で行われた「防災訓練&グリーンマルシェ」には70人近い区民の方々が集まっていました。
そう語るのは大塚・巣鴨を中心にシェアハウス・シェアオフィス事業に取り組む竹沢徳剛さん。この日、南大塚二丁目児童遊園で行われた「防災訓練&グリーンマルシェ」には70人近い区民の方々が集まっていました。
竹沢 「東京にあたたかい『村』をつくりたい、という想いが僕の活動の原動力。この公園の目の前のビルでも、来年から新たな支援事業を行う予定です。身近にある、だけど少し立ち寄りづらい。そんなイメージがあるまちの小さな公園を活用して、コミュニティを育めないかと思い、今回の企画を実施しました」
メインイベントは、ガールスカウト東京都第12団のメンバーたちが防災かまどでつくったスープと、ごはんを急速乾燥した防災備蓄品「アルファ化米」の試食。おいしい食事を頬張り、参加者たちの笑顔がこぼれます。
竹沢 「火のパワーってすごくて、自然に人が集まるんですよね。今回、防災訓練も兼ねて防災かまどを活用したことはポイントの1つです。『同じ釜の飯を食べる』という言葉の通り、小難しい話は抜きにして、一緒に何かをすることで気持ちが通じ合うと思うんです」
メインイベントは、ガールスカウト東京都第12団のメンバーたちが防災かまどでつくったスープと、ごはんを急速乾燥した防災備蓄品「アルファ化米」の試食。おいしい食事を頬張り、参加者たちの笑顔がこぼれます。
竹沢 「火のパワーってすごくて、自然に人が集まるんですよね。今回、防災訓練も兼ねて防災かまどを活用したことはポイントの1つです。『同じ釜の飯を食べる』という言葉の通り、小難しい話は抜きにして、一緒に何かをすることで気持ちが通じ合うと思うんです」
ごはんの後には、おやつのマシュマロをあぶり、ガールスカウトの子どもたちもうれしそうな表情。会の終盤には、中小公園の活用方法をみんなで考える「第2回井戸端会議」を同時開催。来年1月に収穫祭を行えるよう、公園を「育てる場所」にしていこうという取り組みが動き出しました。
竹沢 「としまのいいところは肩肘張っておらず、かっこつけていないところ。今日みたいに、女性が活躍し、まちの旧住民も新住民も関係なく交流しあえる。そんな風景が、当たり前になっていく未来をつくっていきたいですね」
人と人のつなぎ役として活動する竹沢さん。多様性を受け入れるコミュニティの地盤はすでにとしまのまちに生まれはじめています。
NEWS
「働く」「学ぶ」「暮らす」「育てる」の新しい形を提案する、 都内唯一のコミュニティ「RYOZAN PARK」
Ryozan Parkは、オフィス、レジデンス、スクールを三つの柱とし、より豊かな人生はシェアからはじまる、という哲学をもとに、人々の温もりとエネルギーが交差する共同体として生まれました。
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