国と言語を超えて、平和を語ろう。 2030年、未来の社会を考える 第3回国連を支える世界こども未来会議

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国と言語を超えて、平和を語ろう。2030年、未来の社会を考える第3回国連を支える世界こども未来会議 2023.03.21

OVERTURE

みなさんは、「こども未来国連会議」をご存知でしょうか。それは、世界中の子どもたちが、生まれ育った場所や国に関係なく「2030年の世界に実現するためのアイデア」について語り合う“ピースコミュニケーションの場”です。2020年度よりスタートし、第3回目となる今年は7名の豊島区の子どもたちが参加。子どもたちの声や当日の様子をご紹介します。

「思いやり」「信頼」「協調」「希望」、そして「友情」——。

これらは子どもたちが考える「平和を実現するために必要だと思うことは何か?」という問に対する考えの一部です。第3回となった「世界こども未来会議」。その舞台は東京・有明にあるSMALL WORLDS TOKYOワールドラボです。内閣府・外務省・東京都が後援し、国連本部が認定するこの取り組みは、今回から正式に「国連を支える世界こども未来会議」の名を冠することとなりました。

豊島区からは、昨年夏に実施されたSDGsアイデアコンテスト受賞者2名と、9月に行われた豊島区こども未来国連会議の優秀チーム5名の合計7名が参加。浜松や大阪、国を越えて集まった子どもたちと10のグループに分かれ、さまざまな意見交流を行います。
  • 髙原さん

  • 望月さん

 
最初は、国内3エリア代表者によるプレゼンテーション。豊島区からは、SDGsアイデアコンテストで受賞した髙原さんと望月さんが「住み続けたくなる未来の豊島区」をテーマに、英語でプレゼンテーションしました。

髙原さん  「私は『誰もがおいしい給食が食べられるまち』を実現するため、AIロボットが調理したり料理をドローンで配送したりする、SDGs給食センターを提案しました。緊張しましたが、自分が練習してきたことや言いたかったことが言えてよかったです」

望月さん  「僕は街中への発電スポットの設置や、屋上の緑化推進などさまざまな視点から考えました。生まれた国や言語も異なる子どもたちの前で、英語で意見を発表・交換するのは貴重な体験でした」
 
その後行われたのは、グループごとのワークショップ。第3回となる今回のテーマは「SDGゴール16.平和と公正をすべての人に~平和な世界をつくるためには」。現代の社会情勢に触れながら平和実現のために大切なことについて子どもたちならではの視点で意見を出し合います。各グループが実現したい平和な未来の姿を用紙に描き、日・英どちらかの言語で発表。それぞれの発表後には参加者たちから心からの拍手が送られていました。終了後には子どもたちから「来年、もう1回参加したい」「外国人の人ともしっかり話ができるよう、外国語を学んでみたい」「みんなで同じテーマを話し合うのがおもしろかった」といった意見がありました。

同会場で見守っていた保護者の方々の方々からもあたたかい声が。

保護者 「文化や国を超えて交流できる貴重な機会でした。緊張もあったと思いますが、海外の子とも語り合ったことが、これから成長するなかでもいい刺激になっていると思います」
このワークショップで論じられた内容は、国連本部にて開催される実際の会議に提出される予定です。2030年には大人になる、現在の子どもたち。国連を支える世界こども未来会議から得た経験が、大人になったときの彼らの未来につながっていくことを願っています。

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