としまの歴史を知る最後の砦 「豊島区立郷土資料館」。 特別展で豊島区の九〇年を振り返り、 そして未来へ
としまの歴史を知る最後の砦「豊島区立郷土資料館」。特別展で豊島区の九〇年を振り返り、そして未来へ
2022.09.15
OVERTURE
としま産業振興プラザ(IKE・Biz)7階にある博物館をみなさんご存じでしょうか。区民の方々から寄贈された資料の整理や研究のほか、さまざまな展示会を開催している「豊島区立郷土資料館」。豊島区の歴史・文化を知るうえで欠かせないこの施設でのお仕事について、学芸員の秋山伸一さんにお話を伺いました。
Profile
豊島区立郷土資料館
The Museum of Toshima City
1984年開館。豊島区に関する貴重な郷土資料を収集・整理・保存し、調査・研究を行い、その成果を展示会の実施や、講座の開催などで区民へ還元している。2017年にリニューアル。豊島区の歴史・文化に関する理解を深め、かつ区民の憩いの場となることを目指している。
大きく変化したとしまのまちで、昔自分の先祖が住んでいた場所はどこだろうか——。
手がかりがいくつかあれば、そんな素朴な疑問にもお答えできます。としまの歴史を知る「最後の砦」となるのが、「豊島区立郷土資料館」です。ここでは、区民の皆さんからご提供いただいたさまざまな資料を用いて、まちの歴史を明らかにするほか、郷土に関するさまざまな問い合わせに対応しています。
郷土、美術、文学・マンガの3分野の展示を、年に1回企画展として開催。さまざまな角度からとしまのまちの歴史を紹介しています。
秋山 「今年は豊島区制90周年ということもあり、区制90周年を記念した展示会を2回開催します。5月から8月にかけて開催したのは『昭和の暮らしと遊び~昔の遊びを体験してみよう~』という企画展。日常の暮らしと遊びに光をあて、子どもも楽しめる企画を考えました」
手がかりがいくつかあれば、そんな素朴な疑問にもお答えできます。としまの歴史を知る「最後の砦」となるのが、「豊島区立郷土資料館」です。ここでは、区民の皆さんからご提供いただいたさまざまな資料を用いて、まちの歴史を明らかにするほか、郷土に関するさまざまな問い合わせに対応しています。
郷土、美術、文学・マンガの3分野の展示を、年に1回企画展として開催。さまざまな角度からとしまのまちの歴史を紹介しています。
秋山 「今年は豊島区制90周年ということもあり、区制90周年を記念した展示会を2回開催します。5月から8月にかけて開催したのは『昭和の暮らしと遊び~昔の遊びを体験してみよう~』という企画展。日常の暮らしと遊びに光をあて、子どもも楽しめる企画を考えました」
会場にはけん玉やコマ・万華鏡などの体験コーナーをはじめ、寄贈された白黒テレビや電気冷蔵庫、黒電話などの生活道具も用いて昭和の暮らしの再現展示を配置。小学生の子どもたちやその親世代など、幅広い年齢層の方々が訪れ、アナログ時代の日常生活に興味深々だったようです。
秋山 「2世代、3世代のご家族が一緒に楽しめるよう工夫しました。『懐かしさ』と『新しさ』、それぞれの楽しみ方で世代をつなぐ展示になったようです」
秋山 「2世代、3世代のご家族が一緒に楽しめるよう工夫しました。『懐かしさ』と『新しさ』、それぞれの楽しみ方で世代をつなぐ展示になったようです」
脈々と続く、としまのまちの歴史を将来に伝えていく当施設。文化を継承していくその姿には、まちや文化の「持続可能性」を考えるヒントがあります。
秋山 「どのように資料を展示するのが来館者にとって見学しやすいのか、悩みどころです。資料は世界に1点しかない貴重なもの。緊張感をもち、また寄贈者に敬意を払いながら取り扱っています」
秋山 「どのように資料を展示するのが来館者にとって見学しやすいのか、悩みどころです。資料は世界に1点しかない貴重なもの。緊張感をもち、また寄贈者に敬意を払いながら取り扱っています」
10月1日からは、区政90周年特別展『豊島大博覧会~過去から学び、今日を生き、未来に希望~』を開催予定。豊島区の90年間の歩みを振り返るとともに、次の100年に向けた10年を見据えます。
特別展にあわせて制作された新たなジオラマを複数展示するなど、大博覧会にふさわしい展示になるとのことです。
ぜひ一度足を運び、豊島区の歴史と未来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
特別展にあわせて制作された新たなジオラマを複数展示するなど、大博覧会にふさわしい展示になるとのことです。
ぜひ一度足を運び、豊島区の歴史と未来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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